Workshop of Health Promotion Company MANA

<腹囲測定研修会>

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平成20年からスタートした特定検診・特定保健指導において、階層化のポイントとなっている「腹囲測定」ですが、業者に外注しているところも、測定方法については何も指示を出していないところがほとんどです。保健指導を行ったものの、介入前後で腹囲の測定値がバラツキ、保健師との信頼関係が崩れてしまったといったトラブルも出ています。
国立健康・栄養研究所のホームページで紹介されている「腹囲測定法ビデオ」も、測定者が中腰で測定を行い、斜め上からの目線でメジャーの目盛りを読んでいる場面などもあり、現場の保健師の方から沢山のご質問を受けました。

メジャーによる腹囲測定は簡便ではあるものの、適切な測定を行うためには正しい測定方法を知り、測定者間誤差をできるだけ小さくするための練習が必要です。また一度に多くの人を測定する際には、中腰で行っていると、測定する側が腰を痛めることになります。適切な測定方法を身につけることは、測定される側、する側、両者にとってメリットの大きなものです。

一人でも多くの方が適切な測定方法を身につけ、保健指導の対象となった人の努力を正しく評価できるようにと願っています。(研修会開催等のお問い合わせ info@mana-med.com)

「平成22年度特定検診・特定保健指導担当者研修会」

愛知県国民健康保険団体連合会主催。腹囲測定についての講義と実技指導。
演題「正しい測定手技を身につけて、対象者のやる気を高め、信頼を構築しょう!」 
場所:メルパルクNAGOYA 3F サルビア(時間:13:00~16:30)

後日頂いたアンケートより

Q研修会全体を通して、すぐに実践で活かしたいと思ったことがありましたか。


・腹囲測定の具体的な手技について
・腹囲測定時の具体的な声かけについて
・腹囲測定について、検診機関等に対して伝達していくことが必要であると思った
・腹囲測定を正確に実施できるよう練習を積みたい
・測定方法を統一し、データをこれから見直します
・腹囲測定や体脂肪の話は聞いたことがなかったので、内容が奥深かった
・腹囲測定について、1回だけでなく何度か測定するというやり方
・臍が下がっている人の測定方法
・腹囲測定時の3点、両脚を揃え、顔を正面、息を吐いた時に測定することと、声かけを実践していこう
 と思います
・腹囲測定をきちんとしたいと思いました
・実際に腹囲測定をしたことがなかったので、これから測定する際に本日勉強した点をふまえて行いたい
 と思います
・腹囲測定方法を担当者で共有していきたいと思う
・腹囲測定は足を肩幅に開いて行っていましたが、足を閉じなければならないと気づきました
・腹囲測定は一人で行っていますが、できるだけ2人体制で行うおうと思います。1人で測定する場合で 
 も、洗濯ばさみを使うことを実践したいと思います。


<2009年のブログより>

臍位における腹囲は内臓脂肪の蓄積状態と高い相関関係があるため、メタボリックシンドロームの判定基準の一つと用いられています。しかし、正確な腹囲測定のための手技は、1回や2回の練習で身につくものではありません。実際にこれまで何万人という人たちの腹囲を測定してきましたが、人間の顔が一人々違うように、お腹の形状も千差万別です。また腹部は柔らかいため、力加減が少し異なるだけで測定値にバラツキが生じます。正確な腹囲測定を行うためには、形態計測のための基本的な知識を身につけ、誤差を生じる要因を一つ々掘り下げ、最善の方策を検討していく必要があります。

測定全般に言えることですが、特に形態計測に関しては「いい加減な測定なら、やらない方がまし」だと考えています。なぜなら測定手技や測定条件を統一せず、中途半端で、いい加減な測定を行えば、たとえば「腹囲が減少した」という結果が出ても、果たしてそれが運動や食事に取り組んだ成果なのか、測定誤差によるものかを判断できず、かえって混乱を招いてしまうからです。(極端な言い方をすれば、いい加減な測定は、対象者の努力をも踏みにじる結果につながることがあります)

高知県・国保連合会の主催で、保健師さんたちが正確な測定手技を身につけるための「腹囲測定研修会」が高知城ホールで開催され、講師を務めさせて頂きました。今回は昨年度、参加できなかった保健師さんたちを対象に、第2回目の「腹囲測定研修会」となります。
「県の保健師さんたちに正しい測定方法を身につけて欲しい」という高知県・国保連合会の強い思いや参加された保健師さんたちの熱心さに、心動かされた1日でした。

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(写真左)腹囲測定の際、メジャーの目盛りを正確に読み取るためには、測定者が対象者の正面で、膝を床についた状態となり、目線の高さで目盛りを読み取る必要があります。(中腰状態では、目盛りを斜め上から読むこととなり正確性に欠けます。また測定者が1日に何十人もの測定を行う場合、中腰状態では腰を痛めることにもなります)

(写真中)腹囲測定では対象者の後ろに「補助者」が位置し、メジャーが床と並行になっているか、斜めになっていないか、たるみやズレがないかといった点をチェックすることがが望ましいでしょう。しかし、マンパワーの不足している現場では、一人で腹囲測定を行う場合もあります。そいういう時は、斜め後ろに「姿見(鏡)」を置くことでメジャーの位置を確認することができます。

(写真右)研修会では測定の練習と併せて、腹囲測定の際に配慮すべき点や現場での様々な事例をグループに分かれてディスカッションし、共有し合うという時間も設けました。